【リアル日記】見送ったあとの私|ちょっとだけ泣いて、またがんばる

私のリアル日記

にぎやかだった部屋に、ふと訪れる静けさ

ゴールデンウィークが終わりました。

夫、息子、娘、それぞれの場所へ戻っていきました。

ついさっきまで、あちこちに物があふれていた家。

冷凍庫の上、ダイニングテーブルの上、和室のテーブルの上…。

それぞれの“暮らしの気配”があって、にぎやかで、正直ちょっとゴチャゴチャしてて(笑)

「もう!片付けて!」と言ってはいましたが、その様子が愛おしくてたまらなかったんです。

みんなが出発したあと、部屋は一気にガラーンとしました。

その静けさが少しだけ寂しくて、でも正直「スッキリして心地いいな」と思っている自分にも気づいて、ああ、私も少しずつ変わってきてるんだなと思いました。

ぴーちゃんに話しかける声に、胸がきゅっとなった

家を出るとき、みんながぴーちゃんに話しかけてくれていました。

「元気でいてね」

「ちゃんとごはんも食べてね」

その優しい声と、ぴーちゃんの頭をなでる手を見ていたら、

涙がこらえきれなくなってしまって。

ぐっと飲み込んだつもりだったけど、車が動き出した瞬間に泣いてしまいました。

でも前より泣き止むのが早くて、私自身の“心の回復力”がちょっと育ってる気がしました。

写真を見て、泣かずに「うれしい」って思えたこと

子どもたちが新幹線に乗る前に、夫・息子・娘の3人でごはんを食べている写真が送られてきました。

以前の私なら、それを見ただけで涙腺崩壊だったと思います。

でも今回は「楽しそうでよかった」って、自然に思えたんです。

もちろん、新幹線に乗るときの動画はちょっと泣きましたけど(笑)

離れていても、ちゃんとつながってる

夜、それぞれの場所に帰り着いたあと、家族でグループ通話。

みんなの声を聞きながら、ぴーちゃんの寝息に耳を傾けて、私もようやく眠りにつきました。

ですが…

深夜、娘からLINEが来ていました。

「さみしさで涙が🥹」って。

高校生のころは「家を出たい」なんて言っていたのに、

今は父親に「週末また来てね」とお願いしていたり、

「次の転勤、私のいる県にしてってお願いしといて」なんて言っていたり…。

“帰りたい”じゃなくて、“来てほしい”って言うその言葉に、

今の娘の心の距離を感じて、胸がじーんとなりました。

自分の暮らしている場所に、大好きな家族が来てくれたら。

そんな風に思えるくらい、がんばってるんだなって。

母として、その気持ちを受け取れることが、うれしくてたまりませんでした。

おわりに|ひとりと一匹の暮らしにも、ちゃんとあたたかさがある

家族が帰っていったあとの部屋は、たしかに静かになりました。
でもその静けさの中に、ぴーちゃんの小さな寝息があって、
「あぁ、またいつもの日常が戻ってきたな」と、ふと肩の力が抜けました。

にぎやかさはなくなったけれど、
リビングには私の好きな音楽が流れていて、
ぴーちゃんはお気に入りのベッドでまるくなっていて。
気づけば私もホッとして少し笑っていました。

前は、家族が帰る日の朝から涙が出ていたけれど、
今は「夜ご飯、何にしよう?」「早くお風呂入っちゃおうかな」なんて思える余裕もあって。
その変化が、自分でもちょっと嬉しかったりします。

家族がそれぞれの場所でがんばっているから、
私も、私の場所で、ぴーちゃんと一緒にいつもの暮らしをていねいに過ごそう。

そしてまた帰ってきたくなるような、あたたかいお部屋をつくっておこう。
そんなふうに、今の私はちょっとだけ決意しています。